ART SPOT INFORMATION
心斎橋エリアのアートスポットをご紹介
心斎橋エリアのアートスポットをご紹介
1970年代頃から若者やクリエーターが集うトレンドの発信地として発展してきたアメリカ村。心斎橋ダブル・エー・ギャラリーは、そんなアメリカ村の中心地に位置しています。
ギャラリーの管理運営を担当する緒方敏彦さんも、若い頃から心斎橋やアメリカ村に通い、その隆盛を見届けてきた一人です。美術系学校を卒業し、グラフィック・デザイナーとして活躍した緒方さんならではの感性とネットワークを生かした展覧会を実施しています。
ギャラリーをオープンした最初の一年間は、認知度を高め、若いクリエーターたちに表現の場を提供するため、無料で貸し出しを行っていました。現在でも、学生は割引価格で場所を借りることが可能です。クリエーターの熱意や才能に惚れ込んだ時は、「出世払い」を条件に破格の値段で貸すこともあるのだとか。その根底に流れるのは、若者たちの才能を伸ばす手助けをしたいという想いです。
自社ホームページ以外に宣伝活動を一切行っていないため、口コミやツテでの展覧会が多いというギャラリーですが、ホームページを見た東京在住のクリエーターからよく問い合わせがあるそうです。「やはり、心斎橋やアメリカ村というブランド力の大きさでしょうか」と緒方さんは言います。
「既成概念を覆すような表現に心惹かれる」という緒方さんに呼応するように、ユニークで個性豊かな展覧会が多いのが特徴です。このアメリカ村から新たな若い才能が生まれ、羽ばたく様子を、心斎橋ダブル・エー・ギャラリーは静かに見守り続けています。